何をしても改善しない、ガチガチに固まったつらい肩こりにお悩みではありませんか?この記事では、体の専門家である理学療法士が、1日5分でできる本当に効く肩こり改善ストレッチを7つ厳選してご紹介します。まず結論として、あなたの肩こりの主な原因は「長時間の同じ姿勢による筋肉の緊張と血行不良」です。本記事で紹介するストレッチを「深い呼吸」を意識しながら「毎日続ける」ことで、つらい痛みや重さから解放され、快適な毎日を取り戻せます。さらに、肩こりの根本原因や再発させないための生活習慣、セルフケアで改善しない場合の対処法まで網羅的に解説。もうマッサージに頼りたくない、本気で肩こりを改善したい方はぜひ最後までご覧ください。
まずは実践 理学療法士が厳選した肩こり改善ストレッチ7選
長時間のデスクワークやスマホの使いすぎで、気づけば肩がガチガチに…。「マッサージに行ってもすぐ元に戻ってしまう」そんなつらい慢性的な肩こりにお悩みではありませんか?
この章では、体の専門家である理学療法士が、数あるストレッチの中から「これは効く!」と太鼓判を押すものを7つ厳選しました。1日5分、ご自身の体の声を聞きながら、気持ちよく伸ばすことから始めてみましょう。まずは実践あるのみです!
首周りの緊張を解放するストレッチ
肩こりの人が最も硬くなっている場所の一つが、首から肩にかけての筋肉(僧帽筋)です。特に頭を支える首の付け根は、常に緊張状態にあります。このストレッチで、じっくりと首周りの緊張をほぐし、血行を促進しましょう。
| 手順 | ポイントと回数 |
|---|---|
| 1. 椅子に浅めに座り、背筋をまっすぐ伸ばします。 2. 左手で椅子の座面をつかみ、体を固定します。 3. 右手を左の側頭部に添え、ゆっくりと首を真横(右側)に倒します。 4. 首の左側面が「痛気持ちいい」と感じるポイントで20秒キープします。 5. 少し角度を変え、斜め前に倒して20秒キープすると、首の後ろ側が伸びます。 6. ゆっくりと頭を元の位置に戻し、反対側も同様に行います。 |
・左右各20秒×2セット ・肩が一緒に上がらないように、座面をつかんだ手で軽く体を支えるのがコツです。 ・呼吸を止めず、鼻から吸って口からゆっくり吐き出すと、筋肉がより緩みやすくなります。 |
ガチガチ背中に効く肩甲骨はがしストレッチ
肩こりの根本原因ともいえるのが「肩甲骨」の動きの悪さです。肩甲骨周りには多くの筋肉が付着しており、ここが固まると背中全体が鉄板のように感じられます。「肩甲骨はがし」で、背骨から肩甲骨をグッと引き離し、可動域を取り戻しましょう。
| 手順 | ポイントと回数 |
|---|---|
| 1. 四つん這いになります。手は肩の真下、膝は股関節の真下に置きます。 2. 右腕を、左腕の下をくぐらせるようにして、体の左側へ滑らせていきます。 3. 右肩と側頭部を床につけ、上半身をねじります。 4. 右の肩甲骨のあたりがじわーっと伸びるのを感じながら、深い呼吸で30秒キープします。 5. ゆっくりと四つん這いに戻り、反対側も同様に行います。 |
・左右各30秒×1セット ・お尻の位置が左右にずれないように、なるべく中心をキープしましょう。 ・腕をできるだけ遠くに伸ばすと、よりストレッチ効果が高まります。 |
猫背姿勢をリセットする胸のストレッチ
パソコン作業やスマホ操作で前かがみの姿勢が続くと、胸の筋肉(大胸筋)が縮こまって硬くなります。これが巻き肩や猫背を引き起こし、結果として肩こりを悪化させる原因に。胸を大きく開くストレッチで、正しい姿勢を取り戻しましょう。
| 手順 | ポイントと回数 |
|---|---|
| 1. 壁の横に立ちます。 2. 壁側の腕の肘を90度に曲げ、肩の高さで手のひらと前腕を壁につけます。 3. 壁と反対側の足を一歩前に踏み出します。 4. 胸を張ったまま、体をゆっくりと前に、そして壁と反対側へひねっていきます。 5. 胸の筋肉が気持ちよく伸びる位置で20秒キープします。 6. ゆっくりと元に戻り、反対側も同様に行います。 |
・左右各20秒×2セット ・腰を反らせすぎないように注意してください。 ・腕を壁につける高さを肩より少し上、少し下に変えると、胸筋の違う線維を伸ばすことができます。 |
座ったままできる肩回しストレッチ
仕事の合間や、ちょっとした休憩時間にできる最も手軽なストレッチです。単純な動きですが、肩甲骨から大きく動かすことを意識するだけで、肩周りの血流が劇的に改善します。こまめに行うことで、こりを溜め込まない体を目指せます。
| 手順 | ポイントと回数 |
|---|---|
| 1. 椅子に深く座り、骨盤を立てて背筋を伸ばします。 2. 両手の指先を、それぞれの肩に軽く触れます。 3. 肘でできるだけ大きな円を描くイメージで、ゆっくりと前回しをします。 4. 次に、後ろ回しを同様に行います。 |
・前回し10回、後ろ回し10回 ・特に後ろ回しは、肩甲骨を背骨にグッと寄せるように意識すると、猫背改善にも効果的です。 ・速く回すのではなく、一つ一つの動きを丁寧に行いましょう。 |
タオル一本でできる背中と肩のストレッチ
タオルを使うことで、自分の力だけでは難しい範囲まで筋肉を動かし、ストレッチ効果を高めることができます。特に、肩甲骨を寄せたり、腕を上げ下げしたりする動きがスムーズになります。ご家庭にあるフェイスタオルで十分です。
| 手順 | ポイントと回数 |
|---|---|
| 1. 肩幅より少し広めにタオルの両端を持ちます。 2. 息を吸いながら、両腕をまっすぐ上に持ち上げます。 3. 息を吐きながら、肩甲骨を中央に寄せる意識で、タオルを首の後ろ(後頭部)までゆっくり下ろします。 4. 再び息を吸いながら腕を上に戻します。 5. この上下運動を繰り返します。 |
・10回×2セット ・動作中は常にタオルを左右に引っ張り、ピンと張った状態を保ちます。 ・肘が体より前に出ないように注意し、胸をしっかり開いて行いましょう。 |
腕の重みでじっくり伸ばす肩関節のストレッチ
腕の重さは片方だけで体重の約6%(体重60kgなら約3.6kg)もあると言われています。この重さを利用して、肩関節のインナーマッスルや、自分では意識しにくい肩の後ろ側の筋肉を効果的にストレッチします。
| 手順 | ポイントと回数 |
|---|---|
| 1. 楽な姿勢で立ち、背筋を伸ばします。 2. 右腕を体の前に伸ばし、左腕で右肘あたりを抱え込みます。 3. 息を吐きながら、左腕で右腕をゆっくりと胸に引き寄せます。 4. 右の肩の後ろから側面にかけて伸びを感じる位置で20秒キープします。 5. ゆっくりと腕を解放し、反対側も同様に行います。 |
・左右各20秒×2セット ・ストレッチしている側の肩が上がってすくまないように、リラックスさせましょう。 ・体をひねるのではなく、腕だけを引き寄せるのがポイントです。 |
寝ながら簡単リラックス 肩こり改善ストレッチ
一日の終わりに、ベッドや布団の上でできるリラックス効果の高いストレッチです。重力から解放された状態で体をねじることで、肩周りだけでなく、背中から腰にかけての筋肉も同時にほぐすことができます。質の良い睡眠にも繋がります。
| 手順 | ポイントと回数 |
|---|---|
| 1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。 2. 両腕を肩の高さで真横に広げ、「T」の字を作ります。手のひらは天井に向けましょう。 3. 両膝をぴったりとつけたまま、息を吐きながらゆっくりと右側に倒します。 4. 顔は膝と反対の左側を向き、左の肩が床から浮かないように意識します。 5. 胸から背中、腰にかけての伸びを感じながら30秒キープします。 6. ゆっくりと膝を中央に戻し、反対側も同様に行います。 |
・左右各30秒×1セット ・膝を倒したときに痛みを感じる場合は、倒す角度を浅く調整してください。 ・全身の力を抜き、体の重みで自然に伸びるのを感じるのがリラックスの秘訣です。 |
あなたの肩はなぜ凝るのか 理学療法士が解説する肩こりの三大原因
多くの人が悩まされているつらい肩こり。マッサージやストレッチをしても、すぐに元に戻ってしまうと感じていませんか?それは、肩こりの根本的な原因に対処できていないからかもしれません。ここでは、理学療法士の視点から、肩こりを引き起こす「三大原因」を詳しく解説します。ご自身の生活習慣と照らし合わせながら、なぜあなたの肩が凝ってしまうのか、そのメカニズムを理解していきましょう。
原因1 長時間同じ姿勢による筋肉の緊張と血行不良
デスクワークやスマートフォンの操作、車の運転など、現代の生活には長時間同じ姿勢を続ける場面が多くあります。これが肩こりを引き起こす最大の原因の一つです。同じ姿勢を保つために、首や肩周りの筋肉、特に「僧帽筋(そうぼうきん)」や「肩甲挙筋(けんこうきょきん)」といった筋肉は、常に緊張した状態を強いられます。
筋肉が緊張して硬くなると、その中を通っている血管が圧迫され、血流が悪くなります。これが「血行不良」です。血行が悪くなると、筋肉に十分な酸素や栄養が供給されなくなり、代わりに乳酸などの疲労物質が溜まっていきます。この蓄積した疲労物質が神経を刺激し、肩に「重さ」「だるさ」「痛み」といった不快な症状を引き起こすのです。これが肩こりの基本的なメカニズムです。
| ステップ | 体の中で起きていること |
|---|---|
| 1. 姿勢の維持 | デスクワークやスマホ操作などで長時間同じ姿勢を続ける。 |
| 2. 筋肉の緊張 | 頭や腕を支えるため、僧帽筋などの肩周りの筋肉が収縮し続ける。 |
| 3. 血管の圧迫 | 硬くなった筋肉が血管を圧迫し、血流を妨げる(血行不良)。 |
| 4. 酸素不足と疲労物質の蓄積 | 筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、乳酸などの老廃物が溜まる。 |
| 5. 痛み・こりの発生 | 溜まった疲労物質が神経を刺激し、「こり」や「痛み」として認識される。 |
原因2 スマホ首や猫背など日常の姿勢の乱れ
無意識のうちに楽だと感じているその姿勢が、実は肩に大きな負担をかけています。特に注意したいのが「スマホ首(ストレートネック)」と「猫背」です。
人間の頭の重さは、体重の約10%、およそ5〜6kgもあります。正しい姿勢であれば、頭の重さは背骨全体でうまく分散されます。しかし、スマートフォンを見る時など、頭が前に突き出る「スマホ首」の状態になると、その重さが首から肩にかけての筋肉に直接のしかかります。頭が前に15度傾くだけで首への負担は約2倍の12kgに、60度傾くと約5倍の27kgにもなると言われており、これが筋肉の過剰な緊張と疲労を招きます。
また、背中が丸まった「猫背」の姿勢では、肩が前に出て内側に入り込む「巻き肩」を併発しやすくなります。この状態では、胸の筋肉(大胸筋)が縮んで硬くなり、逆に背中側の筋肉(菱形筋など)は常に引き伸ばされてしまいます。この前後両方からのアンバランスな負荷が肩甲骨の動きを悪くし、慢性的な肩こりの温床となるのです。
| 項目 | 良い姿勢 | 悪い姿勢(スマホ首・猫背) |
|---|---|---|
| 頭の位置 | 耳が肩の真上にある | 耳が肩より前に出ている |
| 首・肩への負荷 | 背骨全体で分散され、負荷が少ない | 首周りの筋肉に負荷が集中し、非常に大きい |
| 筋肉の状態 | 筋肉の緊張が少なく、バランスが取れている | 首・肩の筋肉は常に緊張し、胸の筋肉は縮み、背中の筋肉は伸びきっている |
原因3 精神的ストレスによる自律神経の乱れ
意外に思われるかもしれませんが、精神的なストレスも肩こりの大きな原因です。私たちの体は、自律神経である「交感神経」と「副交感神経」がバランスを取りながら、心身のコンディションを調整しています。
仕事のプレッシャーや人間関係の悩みなどでストレスを感じると、体は戦闘モードに入り「交感神経」が優位になります。交感神経は血管を収縮させ、心拍数を上げ、筋肉を緊張させる働きがあります。この状態が続くと、無意識のうちに肩に力が入り、筋肉がこわばって血行不良に陥り、肩こりを引き起こしたり悪化させたりするのです。寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしている人も、ストレスによる筋肉の緊張が原因である可能性があります。
逆に、リラックスしている時は「副交感神経」が優位になり、血管は拡張し、筋肉は緩みます。しかし、慢性的なストレスや不規則な生活、睡眠不足などによって自律神経のバランスが崩れると、常に交感神経が優位な状態が続き、心身が休まらないまま肩こりが定着してしまいます。
| 項目 | 交感神経優位(ストレス・緊張時) | 副交感神経優位(リラックス時) |
|---|---|---|
| 血管の状態 | 収縮する | 拡張する |
| 筋肉の状態 | 緊張し、こわばる | 弛緩し、ゆるむ |
| 血行 | 悪くなる | 良くなる |
| 肩こりへの影響 | 肩こりを引き起こし、悪化させる | 肩こりを緩和させる |
ストレッチ効果を最大化する3つの秘訣
せっかく肩こり改善のためにストレッチを始めても、「やり方」が正しくなければ効果は半減してしまいます。それどころか、無理なストレッチは筋肉を傷つけてしまう危険性も。ここでは、理学療法士が臨床現場でも必ず指導する、ストレッチ効果を最大限に引き出すための3つの秘訣をご紹介します。このポイントを押さえるだけで、ストレッチの質が格段に向上し、安全かつ効率的にガチガチの肩をほぐすことができます。
深い呼吸を意識してリラックスする
ストレッチ中に呼吸を止めていませんか?実は、呼吸はストレッチの質を左右する非常に重要な要素です。意識的に深い呼吸を行うことで、心身ともにリラックスモードへと切り替わります。
私たちの体は、活動的な時に働く「交感神経」と、リラックスしている時に働く「副交感神経」がバランスを取り合っています。肩こりに悩む方の多くは、ストレスや緊張から交感神経が優位になりがちです。深い呼吸、特にゆっくりと息を吐く腹式呼吸は、副交感神経を優位にし、筋肉の過度な緊張を和らげる効果があります。
また、深い呼吸は体内に多くの酸素を取り込み、血流を促進します。凝り固まった筋肉に新鮮な酸素と栄養を届け、疲労物質を排出する手助けをしてくれるのです。呼吸を止めると筋肉はかえって緊張し、伸びにくくなってしまうため、必ず「鼻から吸って、口からゆっくり吐く」を繰り返しながらストレッチを行いましょう。息を吐くタイミングで、筋肉がじわーっと伸びていくのを感じるのが理想です。
痛みを感じる手前の「痛気持ちいい」で止める
「効果を早く出したい」と焦るあまり、痛みを感じるほど強く筋肉を伸ばそうとしていませんか?それは逆効果になる可能性が高い危険な行為です。ストレッチの強度は、鋭い痛みを感じる手前の「痛気持ちいい」と感じるポイントで止めるのが鉄則です。
筋肉には、急激に伸ばされると断裂を防ぐために逆に縮もうとする「伸張反射」という防御反応が備わっています。痛みを感じるほどのストレッチは、この伸張反射を引き起こし、筋肉をさらに硬くしてしまうだけでなく、筋繊維を傷つける肉離れなどの怪我につながる恐れがあります。反動をつけたり、無理に可動域を広げようとしたりするのは絶対にやめましょう。
痛みは、あなたの体からの「それ以上は危険だ」というサインです。他人と比べず、ご自身の体の声に耳を傾け、心地よく伸びている感覚を大切にしてください。
| OKな感覚(痛気持ちいい) | NGな感覚(危険な痛み) |
|---|---|
| 筋肉がじんわりと伸びている感覚 | ピリピリ、チクチクとした鋭い痛み |
| 心地よさを感じる | 痺れや電気が走るような感覚 |
| ストレッチ後にスッキリする | 関節の奥に響くような痛み |
| 呼吸が楽にできる | 思わず呼吸を止めてしまうほどの強さ |
短時間でも毎日続けることが肩こり改善の鍵
つらい肩こりは、長年の姿勢の癖や生活習慣が積み重なってできたものです。そのため、一度のストレッチで劇的に改善したとしても、何もしなければすぐに元の状態に戻ってしまいます。肩こりを根本から改善し、凝りにくい体質を目指すためには、短時間でも毎日コツコツと続けることが何よりも重要です。
「毎日続ける」と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、完璧を目指す必要はありません。「1日5分だけ」「朝起きた時と寝る前だけ」など、無理のない範囲で生活の中に組み込むのが継続のコツです。例えば、デスクワークの合間に座ったままできるストレッチを取り入れたり、テレビを見ながらタオルストレッチを行ったりするのも良いでしょう。
大切なのは「一度に長時間やる」ことよりも「毎日少しでも体に意識を向ける」習慣をつけることです。継続することで筋肉の柔軟性が保たれ、血行が良い状態が当たり前になり、つらい肩こりが再発しにくい体へと変わっていきます。今日からできる範囲で、ぜひ始めてみてください。
ストレッチ以外の日常生活でできる肩こり改善アプローチ
肩こり改善には、ストレッチだけでなく日常生活の習慣を見直すことが不可欠です。筋肉が凝り固まる原因は、日々の何気ない行動に潜んでいます。ここでは、血行促進、睡眠の質向上、デスクワーク環境の改善という3つの視点から、今日から実践できる具体的なアプローチをご紹介します。
体を温めて血行を促進する
肩こりの大きな原因である血行不良は、体を温めることで効果的に改善できます。筋肉の緊張がほぐれ、痛みや疲労の原因となる物質が排出されやすくなります。毎日の生活に「温活」を取り入れ、巡りの良い体を目指しましょう。
毎日の入浴で心身をリラックス
シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣をつけましょう。38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分程度浸かることで、副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスできます。血行促進効果のある炭酸ガス系の入浴剤や、ミネラル豊富なエプソムソルトなどを活用するのもおすすめです。熱すぎるお湯はかえって体を緊張させてしまうため注意しましょう。
手軽にできる「ながら温め」グッズの活用
入浴する時間がない時や、日中の冷えが気になる時には、便利な温めグッズを活用しましょう。電子レンジで温めるタイプのネックピローやあずきのチカラのような温熱パッドは、首や肩に直接乗せるだけでじんわりと血行を促進してくれます。また、オフィスでの冷え対策として、ひざ掛けやレッグウォーマー、腹巻きなどを使い、体全体の冷えを防ぐことも肩こり予防につながります。
自分に合った枕を見直す
人生の約3分の1を占める睡眠時間。この間に首や肩に負担がかかり続けていれば、いくら日中にケアをしても肩こりは改善しません。自分の体型や寝姿勢に合った枕を選ぶことは、睡眠の質を高め、肩こりを根本から改善するための重要なステップです。
枕選びで最も重要な「高さ」のチェック
枕の最適な高さは、寝姿勢によって異なります。以下の表を参考に、ご自身の枕が合っているか確認してみましょう。
| 寝姿勢 | 理想的な状態 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 仰向け | 首の骨(頸椎)が緩やかなS字カーブを保てる状態 | 顔の角度が5度前後に傾き、呼吸がスムーズにできるか。額より顎が上がりすぎていないか。 |
| 横向き | 首の骨から背骨までが一直線になる状態 | 頭が下がりすぎたり、上がりすぎたりしていないか。肩が圧迫されて苦しくないか。 |
バスタオルを畳んで枕の下に入れ、高さを微調整してみることで、自分に合った高さを探すことができます。また、マットレスの硬さによっても体が沈み込む深さが変わるため、枕とマットレスの相性も考慮することが大切です。
素材や形状も寝心地を左右する
枕の素材には、低反発ウレタン、高反発ファイバー、パイプ、そばがらなど様々な種類があります。それぞれフィット感や通気性、メンテナンスのしやすさが異なります。また、首元をしっかり支えるアーチ形状のものや、横向き寝に対応したサイドが高いものなど、寝姿勢をサポートする形状の枕もおすすめです。実際に寝具店で試してみて、自分が最もリラックスできると感じるものを選びましょう。
デスクワークの環境を整える
長時間同じ姿勢でPC作業を行うデスクワークは、肩こりの最大の原因の一つです。無意識のうちに頭が前に出る「スマホ首」や、背中が丸まる「猫背」の姿勢をとり続けることで、首や肩の筋肉には常に大きな負担がかかっています。正しい姿勢を楽に維持できるよう、デスク周りの環境を整えることが急務です。
モニター・椅子・キーボードの位置を見直す
少しの調整で、体への負担は大きく変わります。以下のチェックポイントを見ながら、ご自身の作業環境を今すぐ見直してみましょう。
| 項目 | 理想的な状態 | 改善のヒント |
|---|---|---|
| モニター | 画面の上端が目線の高さか、やや下になるように設置。目との距離は40cm以上離す。 | モニター台や厚い本などで高さを調整。ノートPCの場合は、PCスタンドと外付けキーボードの使用を推奨。 |
| 椅子 | 深く腰掛け、足裏全体が床につく高さ。膝の角度は90度が目安。背もたれに背中を預ける。 | 椅子の高さを調整。足が床につかない場合はフットレストを使用。腰と背もたれの間にクッションを挟むのも効果的。 |
| キーボードとマウス | 肘の角度が90〜100度になる位置に置く。手首が反ったり曲がったりしない自然な状態。 | リストレスト(アームレスト)を活用して手首への負担を軽減。 |
これらの環境を整えることで、無理なく良い姿勢をキープしやすくなります。また、1時間に1回は必ず席を立ち、軽く歩いたり背伸びをしたりして、固まった筋肉をリセットする習慣もつけましょう。
セルフケアで限界なら専門家へ ひどい肩こりの相談先
この記事でご紹介したストレッチは、多くの肩こり改善に効果が期待できます。しかし、「色々試したけれど一向に良くならない」「ストレッチをすると逆に痛みが増す」といった場合は、セルフケアの限界かもしれません。しびれや激痛、めまいなど、いつもと違う症状がある場合は、単なる肩こりではなく、何らかの病気が隠れている可能性も考えられます。自己判断で放置せず、速やかに専門家へ相談しましょう。
病院に行くなら何科を受診すべきか
「肩こりくらいで病院に行くのは大げさでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、以下のような症状がみられる場合は、医療機関の受診を強く推奨します。
- 腕や指先にしびれや脱力感がある
- 頭痛、吐き気、めまいを頻繁に伴う
- 安静にしていても痛む、夜も眠れないほどの激痛がある
- 肩だけでなく、背中や胸にも痛みが広がる
- 転倒や事故など、きっかけがあってから痛みが始まった
これらの症状は、頚椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症、胸郭出口症候群、さらには内臓疾患のサインである可能性も否定できません。症状に応じて適切な診療科を選ぶことが、早期発見・早期治療につながります。
| 診療科 | 主な対象となる症状・状態 |
|---|---|
| 整形外科 | 骨・関節・筋肉・神経の専門家です。レントゲンやMRIなどの画像検査で、首や肩の骨・関節に異常がないかを確認できます。まずは整形外科を受診するのが一般的です。腕のしびれや痛み、五十肩(肩関節周囲炎)が疑われる場合もこちらに相談しましょう。 |
| 神経内科 | しびれや麻痺、めまい、ろれつが回らないといった神経症状が強く出ている場合に適しています。脳や脊髄、末梢神経の病気が原因でないかを専門的に調べます。 |
| 内科・循環器内科 | 肩こり以外に、高血圧や動悸、息切れ、胸の痛みなど、全身の症状がある場合に相談を検討します。心臓や血管、内臓の病気が関連している可能性を探ります。 |
| 心療内科・精神科 | 過度な精神的ストレスが原因で、自律神経が乱れていると考えられる場合です。不眠や気分の落ち込み、不安感が強く、それに伴って身体の緊張や肩こりが悪化しているケースが該当します。 |
どこを受診すればよいか迷った場合は、まずはかかりつけ医に相談するか、最も可能性が高いと思われる整形外科を受診し、必要に応じて他の科を紹介してもらうのがスムーズです。
根本的な肩こり改善を目指すなら鍼灸院も選択肢 Re:treat HARi(リトリートハリ)の紹介
病院の検査で「特に異常なし」と診断されたものの、依然としてつらい肩こりや不調が続いている方も少なくありません。そのような場合は、西洋医学とは異なるアプローチで体を整える、鍼灸(しんきゅう)も有効な選択肢となります。
鍼灸は、髪の毛ほどの細い鍼(はり)やもぐさを使ったお灸で、特定のツボや硬くなった筋肉(トリガーポイント)を直接刺激する東洋医学の施術です。筋肉の深層部にある血行不良を改善し、痛みや緊張を和らげるだけでなく、乱れがちな自律神経のバランスを整える効果も期待できます。マッサージでは届きにくいガチガチに固まった筋肉にアプローチできるため、長年悩まされてきた慢性的な肩こりの根本改善を目指せます。
例えば、働く女性から支持を集めている鍼灸サロン「Re:treat HARi(リトリートハリ)」では、国家資格を持つ女性鍼灸師が、一人ひとりの体質や生活習慣を丁寧にカウンセリング。肩こりの原因を多角的に探り、その人に合ったオーダーメイドの施術を提供しています。完全個室のリラックスできる空間で施術を受けられるため、心身ともにリフレッシュできると評判です。病院での治療と並行して、あるいは病院では改善が見られなかった場合の次のステップとして、こうした専門的な鍼灸院に相談してみるのも良いでしょう。
まとめ
本記事では、理学療法士が厳選した7つの肩こり改善ストレッチを、具体的な方法とともにご紹介しました。つらい肩こりの主な原因は、長時間のデスクワークなどによる筋肉の緊張と血行不良、猫背やスマホ首といった日常の姿勢の乱れ、そして精神的ストレスです。
今回解説したストレッチは、これらの原因に直接アプローチし、ガチガチに固まった肩周りの筋肉を効果的にほぐします。「深い呼吸」と「痛気持ちいい強さ」を意識し、毎日5分でも続けることが、根本的な改善への鍵となります。
ストレッチと並行して、入浴で体を温めたり、自分に合った枕を見直したりすることも有効です。セルフケアを続けても痛みが改善しない場合は、無理せず整形外科などの医療機関や、鍼灸院といった専門家に相談しましょう。今日からできるケアを習慣にし、つらい肩こりのない快適な毎日を目指してください。
※記事内容は実際の内容と異なる場合があります。必ず事前にご確認をお願いします